私は47歳で普通二輪、大型二輪と続けて免許を取りました。そこで最も苦労したのが一本橋です。マジで燃やしてやろうかと思うほどできませんでした。
教本には
ニーグリップしっかり
視線は遠目に
リアブレーキで速度調整
などとコツが書いてありますが、全然ダメですね、そもそも最初は乗ることすらできませんでした。通常の教習も、見極めも、卒検も、全部この一本橋のせいで時間とお金が飛んで行きました。
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| なかなか教本どおりにいかなかった一本橋。 |
指導員がいうには、中年男性は特に苦手らしいです。バランス感覚がおかしくなってきている。でも私は結構スポーツマンでしたし、腹も出てきてますけど、若い頃は・・・くそう、まぁいい、まさか私もここまでだめだとは思いませんでしたよ。
Twitterでその悩みをぶちまけていたところ、結構有用なアドバイスをさらにいくつかもらえました。
タンクに股をしっかりつけて前の方に乗る。
タンクに伏せるように乗る。
回転数は高めにして半クラとリアブレーキ引きずりながら素早く乗る。
出発の時からハンドルをフラフラさせておく。
などなど、みんな優しいですね。
でもまぁ結局、できないんです。普通二輪で成功率5割ぐらい。大型で3割ぐらい。低すぎ。
ただ、普通二輪のスーフォアは「7割ぐらい渡れる」だったんですけど、大型のNC750の場合「渡るだけなら10割」OKだったんですよね。これは上手くなったのか、それとも教習者のNC750が運転しやすかったのかはわかりません。
タイムは気にせず渡り切れ!ともよく言われましたが、そもそも渡れないんですよ中年になると・・・。
指導員「タイムを稼ごうと減速したからバランスを崩して落ちた」
違います。落ちる方に向かっていったので減速して立て直そうとしたけど間に合わなかったんです。
指導員「膝が開いたからバランスを崩して落ちた」
違います。落ちそうになったから膝を開いて踏ん張ろうとしたけど落ちたんです。
とまぁ、そんな具合に指導員も「私に何が起こっているのか」ということは理解できなかったみたいです。そりゃそうですね、多分若い指導員は、何も考えなくても出来るんでしょう。歳をとった指導員も、若いうちから出来てそれを継続しているのでこのグラグラ40後半男に何が起こっているかなど知る由もないでしょう。
結局、私はどうしたか、諦めました。諦めて確率に賭けました。
普通二輪は、卒検を2回一本橋で終えました。3回目の卒検で、ようやく渡ることができ、無事卒検に合格できました。
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| 教習所のNC750。一本橋は普通より大型の方が簡単でした |
大型二輪は、渡ることはできたので、減点覚悟でさっさと渡り切ってしまいました。なんと5.8秒。それ以外の減点は自己採点でウィンカー出し忘れ1回、スラロームのタイムオーバー0.2秒だったので、-30点、ギリギリ合格のようでしたね。
ちなみに、大型二輪取得後に初めてのバイクとなる「ジクサーSF250」に乗り始め、数々の渋滞やスロー練習をすることで、一本橋は楽勝になりました。
ホンダモーターサイクリストスクール初級に参加した時、なんと課題の中に一本橋があり、ちょっと焦りましたけど、やってみるとNC700に乗って12-3秒ぐらい出せるんですね、あんなに苦労したのに。つまり、練習を積めば習得出来る技術なんだと思います。私の自動車学校からの卒業はまさに一本橋からの卒業と言って良いでしょう。
というわけで、一本橋で挫折しかけている中高年教習生の皆さん、
1. ひたすら練習しまくる
2. 諦めて確率に賭ける
のどちらかでがんばりましょう。公道で500kmも走る頃には楽勝になっていると思いますよ。



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